人を信じるということが、人間関係において基本であり、それがなければ人間関係は損なわれていくものである。

親しい友人や恋人とは、相手を信じているからこそ、お互いに良い関係が生まれてくるわけである。
それをそのまま受け取ると、人間関係を良好にするには「相手を信じる」ということからスタートすればいいということになる。それももっともである。しかし、そのまえになくてはならないものがある気がする。それが「自分を信じる」ことである。

自分を信じていない人が、人と接したらどうなるか。たぶん、相手の言いなりになるか、相手の言ったことを防御するために拒絶するかのどちらかであろう。どちらの態度も、自分を信じていないから発生する態度である。

極端にいうと、自分を信じていないと、自分に自信がないから、相手が言ったことを全部受け入れなければならない。自分に何もないからである。逆に、自分が自信がないということのであるから、人の言ったことをそのまま受け入れることが不安で怖くなることもある。どちらもありである。

自分を信じている人、つまり、自信のある人は、自分を一人前の自立した人間と考えているので、同様に、相手も一人前の人間と考えて接することができる。すると、一人前の人間の言ったことを素直に受け入れることもできるし、自分も一人前の人間として対等に、相手に対して自分の考えを言うことも当然と考えるのである。

まずは「自分を信じる」ことができるように、切磋琢磨した生き方をしていくことである。

著:佐藤創紀 →360サポーターズ

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