個人別のフィードバックレポートに全社平均を入れる意味について考えたい。
全社平均を個人に示すということは、「平均的な管理職と比べてあなたはこの分が足りない、だからもっとしっかりしなさい」あるいは「あなたはこの分は強みかもしれない、だから・・・」というメッセージを送ることになる。
しかし、集計時点の全社平均が、今後の自組織に求められるプロファイルを表しているとは限らない。言い方を変えれば、今後の戦略や経営方針に相応しいのかどうかは分からない。
また、360度評価(多面評価)の最も重要な機能である「自分自身の行動を客観的な視点から見つめる」という部分が弱くなる。
マネジメントスタイル、リーダーシップスタイルも多様性を認める自由度が必要ではないだろうか。一人一人が個性を活かしたマネジメント、リーダーシップを発揮し、強みを伸ばし、弱みを自身でカバーする、あるいはメンバーにカバーしてもらう、という発想が必要ではないだろうか。
全社平均との対比は、経営陣や人事部長が見る一覧表などに表示されていれば十分ではないだろうか?
文責:田辺和彦
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